離れていても親子の絆 面会時のコミュニケーション
施設に入居されたお母様・お父様との関係は、変わらず大切ですよね。
しかし、一緒に暮らせないことで、以前のように頻繁に会うことができず、寂しい気持ちを抱えている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、施設に入居されても、親子で健やかな関係を築くためのヒントを、面会やコミュニケーションのコツを中心にご紹介します。
入居後も親子の絆を深めるために
施設に入居されたご両親との関係は、人生のどの時期においても大切なものです。面会時間等を使って、これまでと変わらず親子の関係を持続させましょう。
- ご両親の心の安定: ご家族との温かい触れ合いは、ご両親の心の安定につながります。愛情を感じ、安心することで、より穏やかな日々を送ることができます。会話にならなくても、きっと話しは聞いていてくれています。
- ご自身の心の安定: 施設の入居後、昼夜問わずの介護から解放され心にゆとりができ、ご自身の心理状態も安定します。少し親と距離を取ることによってまた親子の関係が変わることでしょう。
- より良い介護につながる: ご家族との良好な関係は、介護スタッフとの連携を円滑にし、より良い介護サービスの提供につながります。なによりお互いが安心できることでしょう。
施設入居後の面会・コミュニケーション
自宅での介護に充てていた時間を使って面会に行きましょう。洗濯物の交換やスタッフとの面談など施設を訪れる機会がありますので顔を見にくように心がけましょう。
面会
- 頻度: できるだけ頻繁に面会するように心がけましょう。
- 時間: 長時間よりも、短い時間をこまめに訪れる方が、お互いに負担になりにくいようです。
- 場所: 個室だけでなく、施設の共有スペースなど、様々な場所で一緒に時間を過ごすのも良いでしょう。
- 内容: 話し相手になるだけでなく、一緒に何かをするなど、インタラクティブな時間を過ごしましょう。
- 贈り物: 手作りの品物や好きなお菓子など、ご両親が喜ぶものをプレゼントするのも良いでしょう。
コミュニケーション
- 共感する: ご両親の気持ちに共感し、話をよく聞きましょう。
- 具体的な言葉: 抽象的な言葉ではなく、具体的な言葉で話しかけるようにしましょう。
- 笑顔: 笑顔で接することで、温かい雰囲気を作ることができます。
- 触れ合い: 手を握ったり、ハグをしたりするなど、身体的な触れ合いも大切です。
- 思い出話: 昔話や楽しい思い出話をするのも良いでしょう。
その他のヒント
- 施設のイベントに参加する: 施設で行われるイベントに一緒に参加することで、他の入居者の方との交流も深まります。
- 介護スタッフと連携を取る: 介護スタッフと連携を取り、ご両親の状態や、どのような声掛けをすれば喜ぶかなどを相談しましょう。
- 自分自身の心のケアも忘れずに: 施設に入居しているとはいえ、介護が必要な家族がいることはご自身にとっても大きな負担となることがあります。定期的に気分転換をするなど、自分自身の心のケアも大切です。
- 変化に気づいたら: 面会の際に、今までにはなかった変化(話しかけたときの反応や体の動きなど)が気になった場合は、遠慮なく施設のスタッフに申し出ましょう。
入居後も親子の関係は続きます
施設に入居されても、親子で健やかな関係を築くことは可能です。
施設に入居したから介護が終わったわけではありません。心にゆとりと時間ができたら面会に行き、親子の絆を持続させましょう。ちょうどよい距離感により、自宅で介護していた時よりも、いい関係になれるかもしれません。